
”嘘も方便”なんて言葉があるくらい
たとえ嘘であっても
結果的に正しいことへ導いたり
感じた相手が快く思えば
嘘も有効的な手段なのかもしれません。
でも、ほとんどの場合には
嘘が誤解や間違った判断を招いたり
悪影響を及ぼす場合もあります。
だから、私たちの日常生活や
ビジネスシーンでは
嘘や虚偽の情報を見抜く能力が重要です。
特に営業や交渉さらには
警察やカウンセリングなどの職業では
相手が正直に話しているかどうかを
判断することが必要不可欠です。
そのときに使われるノウハウの一つに
”エラーディスカッション(Error Discussion)”
というものがあります。
エラーディスカッションとは
相手の発言における矛盾点や不自然な部分を指摘し
その矛盾を議論することによって
嘘を暴こうとする方法です。
本記事では、嘘を見破るための
エラーディスカッションの概要
方法、注意点などを解説します。
エラーディスカッションがどのように
嘘を見抜く手助けとなるのかを理解し
実際にどのように使えるかを考えていきましょう。
嘘を見破るための基本的な考え方
嘘を見破るためには、相手の言動に注目し
非言語的な兆候や言葉の矛盾点を
見つけ出すことが重要です。
心理学的に、嘘をつくときには
以下のような兆候が見られることが多いです:
- 非言語的な兆候:
目を合わせない
無意識に体を引いている
手を口に当てる、言葉と身振りが一致しない - 言葉の矛盾:
過剰に詳細な説明をする
質問に対して直接的な答えを避ける
過去の発言と矛盾する点が多い - 感情のズレ:
話の内容と感情表現が一致しない
(例:悲しい話なのに笑顔になる)
これらの兆候を見逃さず
相手の言動が不自然であったり
他の情報と食い違っていると感じた場合
それが嘘の兆しである可能性があります。
しかし、嘘を見破るためには
ただ単にこれらの兆候を確認するだけでは
不十分であり
エラーディスカッションという方法が有効となります。
エラーディスカッションとは?
エラーディスカッションとは
相手が発した言葉に対して疑問を持ち
その矛盾点や不自然さを議論する手法です。
エラーディスカッションを通じて
相手が嘘をついているかどうかを探ることができます。
例えば、相手がある出来事について
説明しているときに
その話の中に矛盾する点があれば
その部分を指摘し
相手に詳しく話させることによって
嘘を見破ることができます。
エラーディスカッションでは
矛盾点を鋭く指摘することが求められますが
相手に不信感を与えすぎず
自然な会話の流れを保つことが大切です。
エラーディスカッションの進め方
エラーディスカッションを効果的に進めるためには
いくつかのステップがあります。
1) 初めにリラックスした環境を作る
嘘を見破ろうとする際
相手が警戒しすぎてしまうと
逆にうまく話を引き出すことができません。
そのため、まずはリラックスした環境を作り
相手が自然に話せるようにしましょう。
会話を始める段階では
軽い雑談や挨拶を交わし
相手の警戒心を解くことが大切です。
2) 疑念を持った点を明確にする
相手の発言に矛盾点がある場合
その部分をしっかりと認識し
明確に疑念を持つことが重要です。
どの部分に矛盾があるのか
どの点が不自然なのかを考えます。
例えば、相手が「昨日は家に一日中いた」と
言った場合
その日の天気や自分の行動記録(例えばSNSの投稿)などを
使ってその主張を確認することができます。
3) 丁寧に質問を投げかける
矛盾が見つかったからと言って
すぐに「それは嘘だ」と指摘するのは逆効果です。
エラーディスカッションでは
相手にプレッシャーをかけるのではなく
丁寧に質問を投げかけます。
例えば、「昨日一日中家にいたんですね。
それは何をしていたんですか?」
といったように、矛盾点を掘り下げて尋ねます。
4) 一貫性を求める
嘘をついている場合
相手の言動は一貫性に欠けることがあります。
相手の話の中で前後のつじつまが合わない部分があれば
その部分を再確認することで
矛盾を引き出すことができます。
例えば、「先ほどは午後に出かけたと言っていましたが
今はずっと家にいたと言っていますね。
どちらが本当ですか?」と質問し
相手の答えに矛盾がないかを確認します。
5) 結果を観察する
エラーディスカッションが進む中で
相手がどのように反応するかをよく観察します。
嘘をついている場合
相手はしばしば答えをはぐらかす
焦りを見せたり
話の内容を変える
あるいは防御的な態度を
取ることがあります。
このような反応に注目し
嘘をついている可能性が
高い部分をさらに追求します。
エラーディスカッションを使う際の注意点
エラーディスカッションを行う際には
いくつかの注意点があります。
1) 相手の信頼を損なわないように
エラーディスカッションは相手の発言を
疑いながら進める手法ですが
あまりにも強く指摘しすぎると
相手の信頼を損なう可能性があります。
特にビジネスシーンでは
長期的な関係が重要ですので
慎重に進めることが求められます。
2) 自分が嘘をつかないように
エラーディスカッションを行うにあたり
相手を疑うばかりではなく
自分の言動にもしっかりと注意を払いましょう。
嘘を見破る過程で自分が不誠実にならないよう
誠実な態度を保つことが重要です。
3) 議論が感情的にならないように
エラーディスカッションは
感情的にならないように心掛けましょう。
冷静に、論理的に会話を進めることが
嘘を見抜くためには最も効果的です。
感情的になってしまうと
相手も防御的になり
逆効果になってしまいます。
まとめ
嘘を見破るためのエラーディスカッションは
相手の言動に矛盾を見つけ出し
その部分を議論することによって嘘を暴く手法です。
この方法をうまく使うことで
嘘を見抜くことができ
ビジネスやプライベートのさまざまな場面で
役立てることができます。
ただし、エラーディスカッションを行う際には
相手の信頼を損なわないように
慎重に進めることが大切です。
論理的で冷静なアプローチを心掛け
相手の言動の矛盾を指摘しながら
最終的には嘘を見破り
真実を明らかにすることが求められます。
成功アンバサダー 都碧(とあ)